ソルジャーの日記

ソルジャーがTwitterで書ききれないことを書きます。

銀行員は市場価値がないのか?という問題について

こんばんは。元リース屋です。

最近特に書くことがなかったので放置してました。

 

そうこうしていると、最近はTwitterの相互金融FFの皆様方の多くが転職を検討されているのが目立ちます。且つ「銀行員に市場価値はないのでは…?」という答えのない悩みに悩まされている気がします。

というわけでこの問題について元金融(リースは金融だよねそうだよね)転職民として、あくまで私見ですが見解を述べます。銀行に限らず、証券、リース、この辺りにも当てはまることかなとは思います。

 

1.結論から

結論から先に申し上げますと「銀行員に市場価値」「ある人はあるし、ない人はない」という答えになると思っています。そういう結論になるという前提で読んで頂ければ。

 

2.そもそも市場価値ってなんやねん?

ところで市場価値とは…?

最近のバズワードである「市場価値」。TLには、やれ「市場価値を上げる」だの「適正な市場価値を知る」などという文言が並びます。

正しい意味はよくわかりませんが、本タイトルでは「転職のしやすさ」という意味で使おうと思います。まあこの定義自体もガバガバですが。笑

細かく定義する気はあまりないので、なんとなくそういう意味で使っていると思ってください。

 

3.「市場価値」という言葉が生む語弊

ところで皆様はどんな時に「市場価値が低い…」と感じられますでしょうか。

  • 書類が通らない
  • 面接に落ちまくる
  • そもそもエージェントから良い求人が来ない

想像ですが、こんな時に感じることが多いのかなと推察しております。

ここで一つ考えなければならないのが、

果たして貴方は「銀行員だから」落ちているのでしょうか?

ということです。

仮に貴方が「銀行員」だから問答無用で落とされているのであれば、仰る通り「銀行員の市場価値は低い」のだと思います。

 

しかし、果たしてそんなことがあるでしょうか…?

 

そういう意味において、「銀行員は市場価値が低い」という言説には語弊があると思います。

 

私が思うに、転職市場における市場価値をもう少し細かく考えると

属性×個人の能力=市場価値

この方程式になると考えています。先ほどは「転職のしやすさ」と意味不明なフワフワワードで定義しましたが、私の中の定義はこれです。

ですので、「市場価値」を語るにはこの両面からアプローチが必要ですね。

 

4.「銀行員」という属性について

先ずは属性面から考えていきます。

しかしこれを考えるにあたっても前提条件が必要です。それは「転職先の属性」です。

転職には大きく分けて先ず

①同業での転職

②異業界への転職

この2種類に分けられます。

 

更に分類をすると無限に分けることができるのですが、ここでは分かりやすく

ブラック企業(給与含め、待遇等が現職より下がること)

ホワイト企業(給与含め、待遇等が現職より上がること)

の2種類に分類します。

 

そして、銀行員の皆様におかれましてはおそらく上記の②且つ④の転職をご希望されている方が多いと推察しております。

 

もちろん、今の給与水準は維持したい。銀行というと地方銀行であればその土地で名の知れた名企業。都市銀行なら世界に名を轟かせる超有名企業です。有名企業で働いているという矜持も傷付けたくない。そんな思惑から②且つ④を希望される方が多いのではないでしょうか?

 

ですので、ここではの転職先の属性を「異業界ホワイト企業」と設定します。

 

そして、「市場価値」という概念は相対的なものです。

例えば、Aクンという人は某メーカーでは高く評価されても、某総合商社では低評価になるということがあるのは想像に難くないと思います。

 

その前提で話を進めるとすると、「銀行員という属性は相対的に優位にならない」というのが私の見解です。

 

5.なぜ優位にならないのか?

理由は端的に申し上げて以下の2点です。

  • そもそも銀行員が世の中に多い
  • 総合商社、広告代理店、ディベロッパー等難関企業に比べ入社難易度が低い

世の中には「希少価値」という概念がございまして、そういう意味においてやはり銀行員という属性の方々は多いですよね。新卒で毎年何千人と誕生するわけですから…。

特に金融が不況で「脱金融」という言葉も生じる昨今、転職市場にも「銀行員」は大量にいるわけです。そういう意味では優位になりにくいです。

 

また、もう一つ社格という概念もございます。分かりやすく例えると、「旧帝国大学卒」と「田舎のFラン私立大卒」だとどちらの方が大学として「格」が高いかという話です(言葉が悪いのは重々承知の上で使用しています)。

そしてこの「社格」という概念は「入社難易度」にある程度比例します。ですので、「入社難易度の高いB社に新卒で入社した」という事実はその人の能力を一定程度担保してくれる材料になるのです。

 

補足ですが、昨年ツイキャスコラボで「ファーストキャリアの大切さ」というテーマでコラボして頂いた某氏(中途採用も担当経験あり)によると職務経歴書、全部一々読めないのでぶっちゃけ社名で落とすこともあります」とのことでした。まあこの人がそうしてただけって可能性はありますが…。

 

話を戻します。

従って、上記2点の理由から「銀行員という属性」「転職市場(対異業界ホワイト企業)における優位性は特にない」と言えます。

 

それでは、世の中の銀行員には救いの手がないのでしょうか?

 

私はそうは思いません。

なぜなら「市場価値」のもう一つの要素、「個人の能力」を徹底的に上げれば市場価値は高まるからです。

ここで勘違いしてほしくないのが、「銀行員という職業が悪いわけではない」ということです。優位になることはないですが、基本的に劣後することもありません(vsゴールドマンサックスマンだったら劣後するでしょうが…泣)。仮に劣後したとしてももう一つの要素で挽回すればいい話ですからね。

 

 6.結論

この話をまとめると、

・所属×個人の能力という掛け算

 

 となり、「銀行員」という属性は、

・相対的にみて優位にならない

しかし、

・「個人の能力で挽回可能」

という結論になるわけですね。

最後までお読みいただいてありがとうございました。